「会社員は何やかんやで楽」だと思う3つの理由
世の中、猫も杓子も会社員だ。独立して仕事をはじめます、なんて言い出すもんなら即座に変態扱いだ。
なぜなら、会社員は何やかんやで楽だから。というのに他ならない。以下、その理由を述べようじゃないの。
①サボっても金が入ってくる
一番はこれだと思う。会社員って、極論言えば「所属さえしていれば」金が入ってくるようになっている。会社というのが、そういう仕組み。末端であればあるほど、この恩恵が受けられる。
だいたいの会社って、お金を稼ぐ仕組みを作り上げている。そうじゃないと経営が成り立たないですし。なので、自分がいかに短期間サボっていようと、他の誰かがシステムをまわす。それによって、金が定期的に入ってくる。とんでもなく楽だ。ヌルい。
この仕組みがあるからこそ、人は「会社を辞められない」のである。結局、月給という恩恵を受けることはめちゃくちゃ楽な生き方なのだ。気の進まない時間を過ごすことで、お金をゲットできる。寿命の切り売りである。寿命を切り売りすることでお金が入ることに、何の疑問も抱かなければ、会社員という生き方は本当に楽だ。ヌルすぎる。
これがもし自営業だったらどうでしょう。サボるイコール、収入が途絶えるということに直結しかねません。まぁ、現実はそう簡単にゼロにはならないと思うのですが、少なくとも会社員よりは「不安定」であると言えるでしょう。
②世間体が良い
これもめちゃくちゃメリットです。会社員である、というだけで優先的に受けられるサービスは本当に多い。たとえば「ローンが組める」、「クレジットカードが作れる」といったもの。
あとは、ちょっとした身分証明にもしやすいと言えます。「あんた何者?」と聞かれた際に、「○○という会社で営業をしてまして…」なんて名乗れば「あぁそうですかー」と相手も納得する。それだけ、どこの会社で何をしているか、というのを他人は気にする。
日本という国は同調圧力の国である。同調圧力によりこの国では、いい年こいた人間はみな、何かしらの労働に従事することが求められるのです。そして、「同じ苦しみを味わっている人間」として、会社員どうしキズをなめ合うのです。これが「会社員の持つ世間体の良さ」の正体。ヌルい。
もしこれが、「web上で漫画を描いて生活しています」なんて名乗ろうものなら、「何楽して稼いでんだよ」「きっしょ!」と言われて迫害を受ける。本当は自分もそうなりたいからである。でも、そっちの道へ進む勇気がないから、相手を同調圧力にハメようとする。同調圧力にハマらない人間はいわば「敵」なのだ。自分たちと同じ苦しみを享受しない人間は、ヨソ者として扱う。これが日本という国の空気であり、会社員という環境がつくりだした負の循環であり、「会社員の楽なところ」なのだ。
日本人は(特に昭和原人は)、会社員という立場が「世界最強のポジション」であることを知っている。会社にいれば安心。会社にいればすべての不安が解消されると信じてやまない。だからこそ、20代で転職したり退職したりする人間のことを、滝つぼにダイブするような命知らずであるかのように扱う。実際は、30代とか40代で会社がつぶれて路頭に迷うこともあるので、転職するなら20代の方がまだマシだとは思うのだが、そういうことは考えないのが昭和原人だ。非常に、ヌルい。
③宗教である
結論です。会社員は宗教。それも邪教です。信ずるべき神のような信仰対象はなく、ただ体制を信じていればよい。これだけインスタントに加入できる宗教もない。誰もが、会社、国家という途方もなく不安定な存在を信じているのです。
「自分に何かあっても会社が何とかしてくれる」し、「会社に何かあっても国が何とかしてくれる」という安心感。同調圧力の傘の下、寿命を切り売りするというお布施をすることで、そんな安心をゲットできるのです。おまけに給料までついてくるときた。いざリクナビ。
異教徒はフリーター・ニートといった階級です。とにかく会社員以外は異教徒。「会社員は安定しているよ」という呪文を唱えながら、会社員は今日も満員電車で洗礼を受け続けるのだ。彼らにとって、目的は「魂の救済」ではない。「安定」だ。それが何なのかも特に意識しないまま、ぼんやりとした「安定」を頭の片隅におきつつ生きる。
寿命の切り売りに慣れた彼らは、もっとも嫌悪するクリエイター・経営者といった「搾取する側」が作ったスマホのゲームに金を払うのだ。その利益によって莫大な富を得た人間をまた叩く。
会社員とは、かくもファナティックな存在である。ヌルい。
会社員を辞めたい人へ
辞めてもバイトで食って行けますよ。
余談:最近、ぱくたそさんのフリー画像をよく使います。他のブログとカブることもしばしばありますが、キャッチーな画像で助かります。
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