ペン入れ練習の方法を考える
モソモソとペン入れ練習と、アイデア出しを兼ねて落書きをしておりました。
思いつくままにペンを走らせるのは、僕にとってはウンコを出すかのようにスッキリ爽快な気分になります(このブログの読者の9割である女子中学生の皆さんにとっては汚い話で申し訳ない)。
ペン入れの練習方法とは
原稿描くのが一番です。身もふたもございませんですね。すんません。でも事実なのよ。
ペン入れの最終目的を考えてみましょう。原稿でカッコいい線を引くことですよね。じゃあ原稿描かなきゃいけないわけです。本番が一番の練習。これ一番言われてるから。
そしてこれは、10年前の僕にも言いたいことなのです。漫画家志望の9割が、なぜか漫画を描きません。原稿用紙を真っ白に保っておくことに心血を注ぎます。そしてノートに増えていく、なんの足しにもならない落書きなのだ。おお、恐ろしい!
佐藤秀峰先生も仰っています。
Q.漫画家になるにはどうしたらよいでしょうか?
A.漫画を描いてください。
超これ。
練習と経験値
何でもそうですが、練習という行為が成り立つのは、そこに経験値が存在するかどうかです。「やっただけ」の練習は、本当に意味がないです。塩でも舐めてたほうがマシです。
たとえば、これ僕にも言える話でほんと恐縮なんですけど、「背景が描けない」漫画家志望って本当に多いです。実はこれ、背景が描けないわけではないんです。「背景を描くための努力がクソ面倒くさい」から描かないだけなんです。クズですよ。
適当にたたずんでる女の子とかなら、はっきり言って誰でも描けます。腕が動けば描けるんです。それは、描き方を覚えてるから。それに対して、背景ってあんまり通ってこなかった漫画家志望が多いんです。だから描けない。描いたことないから、描けない。だから描かなくなるんですね。習慣の話なのです。
っつーわけで練習の話に戻ります。原稿を描くと、嫌でも背景を描かなくてはいけません。普通の漫画で背景のない作品は、とっても寂しい見た目になってしまいます。なので、描きます。血反吐を吐きながら描きます。
これが練習です。出来ないことを、出来るようにするために前身する。これによって効率的に経験値が溜まります。
さらにいえば、原稿とは「自分の描きたいものの塊」であるわけで、「目標」であるとも言えます。ですので、作品を描くために努力することが、結局いちばん近道なのですね。描きたいけど描けないものをひたすら攻略していくのが、作品づくりです。楽しいね。
出来ることだけやるのは楽しいですが、ドラクエで言えばそれは、アリアハンの脇で延々スライムをブッ倒し続けて俺ツエーしてるのと同じなのですよ。勇者なら進まんといけない。アリアハンの調査兵団として起業したい、とかなら別ですが、勇者ならきちんと装備整えて大陸渡らないと、お話にならないわけです。
頑張ろうぜ、お互いに。僕は最近いっかくうさぎを倒しはじめた気分です。超強い。
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