Web漫画家の未来 収入とか収益化とか
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最終更新日:2016/01/16
漫画について
すっかりパソコンやスマホで漫画を読む機会が多くなった。
というか、僕自身ほとんどKindleでしか漫画を読んでいない(部屋が汚いから)ので、漫画はもはやデジタルばかりだ。
デジタルで漫画、となるとWeb漫画について触れなくてはならない。
Web漫画の可能性について、いろいろ考えてみる。
漫画とネットとパソコン。
そもそも紙の漫画はコストがかかる。
紙を買うにも金、インクを買うにも金。しかしそんなもんは人件費に比べればお話しにならない程度であろう。
漫画家が漫画を描いて得る収入の大半が、人件費で消えるというのは有名な話だ。
デジタルツールの発展により、漫画の作業効率は大幅に向上した。
僕は今クリップスタジオのEXを使っているんだけども、トーンは貼り放題で、写真の線画抽出もワンタッチである。
その他もろもろ、使っていない機能もごっそりある。たぶん一生使わないんだろうが。
とにかく、使いきれないほどの機能を使って、漫画を作れる環境がある。
そして、紙に印刷しなくても作品を全世界に発表することができる。
そのおかげで、違法ダウンロードなんかは未だにはびこっているわけだけども、それだけ伝播する力を得たということでもある。
漫画を発表する場として、インターネットは十分に力を持った場所であると言えるのです。
Web漫画で収益
フリーで閲覧されると、困ってしまうのは有料で単行本や同人誌を出している人々だ。
当然、値段をつけて売られているもんが無料で出回ってしまうと、売れなくて困る。当然の論理である。
ところが、多くのWeb漫画はそこを逆手に取って(というわけではなかろうが)、多くが無料で読める。
僕が投稿しているジャンプルーキーなんかもそうだし、有名どこだと新都社なんかもある。
その他個人サイトを含めれば、星の数ほどといってもよい。
Web出身のフリー漫画で、今年もっとも注目されたであろうワンパンマン。
Wikipedia見たら、一日2万アクセスだという。
ちなみに、うちのブログのアクセスが月間で1万ぐらいである。
かなりヤバいコンテンツであるということがわかる。
そして、それだけのアクセスがあれば、広告収入や作品のグッズ販売なんかで、色々と面白いことができそうなもんである。
Web漫画家の未来は、たぶんそういう風になっていくんじゃないかと思う。
Pixivの最終目的も、クリエイターがPixiv一本で食っていけるようになることだという話をどっかで読んだ。
だからこその「Booth」であろう。
本を売るだけじゃない!やったねたえちゃん
とにかく僕が感じているのは、
「もう本を売ることだけにこだわらなくていんじゃね?」
ということである。
本を売ろうとすると、人がたくさん関わって、なんかすごく疲れるのだ。
金もかかるし、もう本当に考えただけで疲れる。
作家は作品のことだけ考えてればいい、という状況こそが普通に理想なんじゃないかと思うし、それがインターネット使えばそこそこ実現できる世の中になってきている。
それが何よりいいことだなーという風に思う。
ちなみに、Amazonの発表によれば、Kindleでの電子書籍売り上げが、紙の本を上回ったらしい。
時代は変わるらしい。
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