キャラクターをつくる方法とか、参考になる漫画とか。
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最終更新日:2016/01/16
漫画について
実験的に数日間ブログの更新をやめてみたところ、なんだか心身ともに調子が悪いので記事を書くことにします。
東京喰種とHELLSING、キャラクターの美学
ここ数週間でもっとも衝撃を受けた漫画が、東京喰種でした。あまりにドハマリしてしまい、全巻購入はおろかカネキのマスクまで購入してしまう始末です。何に使うのかはまったくわかりませんが、とりあえず買わずにはいられなかったとだけお伝えしたい。
まず、東京喰種は物語全体のドライブ感もさることながら、異様なまでに研ぎ澄まされたアクションシーンが気持ち良すぎた。第1部ともいえる単行本は14巻までで、続きは東京喰種:reとなる。このボリュームもすっきりしていてまた良い。
特に一応の一区切りとなる14巻が素晴らしかった。泣ける、とかそういうダイレクトな感動が起こるよりも遥かに速い速度で、物語が脳みそを突き抜けて終わった。そんな印象を与えるすさまじい最終巻だった。そしてそんな漫画の続きがある、という事実に震えながら喜んで日々を生きている。まったく、幸せなこったらない。
東京喰種に関してはまた別に記事を設けて書きたいなと思うかたわら、数日前、家にあったHELLSINGを読み返した。なんとなく、グールというモチーフは似ているものの、やっぱりヒラコーは圧倒的にヒラコーだなぁと感じた。
物語のスピード感とかリズム感は作者によって異なるものの、東京喰種もHELLSINGも「主人公そのもの」へと強烈にフォーカスしている作品なんだなーという感想です。
東京喰種についてはこちらの記事にて、
キャラクターの個々の過去がたまに描かれて、それも部分的に評価するなら見所か。どっかで誰かが言ってましたが、「キャラクターの美学」が詰まってるのかも。
との言及があって、なるほどなぁと感じます。
キャラクターこそが漫画なのかもしれない
最近、『荒木飛呂彦の漫画術』も穴があくほど読み返している。その中でも、「キャラクターさえいれば漫画は作れる、という漫画家さえいる」との言及があって、まさしくそういうことなのだなーと最近思います。
めっきりジャンプルーキーから遠ざかり、好き勝手に漫画を描き殴る日々を過ごしておりますが、やはり賞をとったり支持を受ける漫画というのはキャラクターが素晴らしいと思う。HELLSINGは紛れもなくアーカードの漫画だし、東京喰種はカネキケンの人生と悲劇を描いた漫画である。
とにかく主人公の無敵っぷりが早く見たい、主人公の虐げられっぷりが痛そうで辛いけど見てしまいたい、という。そんなキャラクターへの興味を持たせることが、キャラクター作りの極意みたいなもんなのでしょう。そしてそれ(キャラクター)を描くだけで、もはや物語になってしまう。本当に、強いキャラクターというのはそれだけでものすごく強い武器になる。
たまに長い時間ネームを描いていると、頭がだんだんおかしくなってくるのかわかりませんが、キャラクターが自動的に喋りだすような感覚を覚えることがある。自分の脳味噌から何かがふわっと抜けて、その分のリソースが紙のうえのキャラクターに宿るような瞬間が、たまにある。ごくたまにですが。
そういう時が、物語とキャラクターが噛み合った状態なのかもしれない。僕はキャラクターの設定はおろか、ビジュアルすら決めないままネームを始めたりするので、「こいつのことよく知らねーな俺」とか思いながらネームを描いている。
最近は反省して、もっとキャラクターの設定を作ってから描いてあげたいなぁと思っている。リバーサイドティーンズの連中なんかは本当に見切り発車の塊なので、物語を進めながら設定を作っています。申し訳ない気持ちを込めて、毎週描いてます。僕が描かないと誰も描いてくれないので。
設定がよくできていて、あたかも知り合いぐらいの状態までキャラクターを構築すれば、もっと物語とキャラクターは噛み合うんだろうなーと感じております。もっと言えば、物語と噛み合うどころか、キャラクターが動いた様子自体が物語になるような。そんな気さえするのです。
だからこそ、キャラクターは大事という当たり前のことを、最近やっと認識しましたよ。楽しいなぁ。
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