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漫画原稿の作業効率を上げる3つの工夫

漫画やイラストの作業効率を上げたいと考え、毎日いろいろやってます。

 

とくに漫画については、ほっとくと膨大な時間を費やしてしまいがちです。

 

手を抜きすぎるのもアレですが、時間をかけすぎて描けなくなるよりは仕上げたほうが学ぶことも多いかと思います。

 

なので、漫画原稿の作業効率について、いろいろ試した結果を並べていきまっしょい。

 

 

漫画の作業効率を上げる工夫① 思い切ってフルデジタルにしてまえ!

僕が漫画を描き始めた当初、ずーっとアナログ原稿で描いてました。紙とペン。むろん、Gペンです。

 

アナログ原稿というのは、やはり楽しいのが利点です。紙に絵をガリガリと描くあの感じは、デジタルでは得られません。

 

 

ですが、アナログ原稿で作業を重ねるにしたがって、不満点もけっこう出てきます。それは同時に、非効率な面でもあったのです

 

たとえば修正をするならホワイトが乾くまで待たなければいけない。ペン入れ作業ですら、つけペンを使うとインクの乾燥待ちです。

 

トーンを貼るにしても、トーンをいちいち切り貼りしなくてはいけません。しかもトーンがこれまた高いのですよね。

 

 

そこで、ある時からデジタルへの移行を開始しました

 

さいしょは線画だけアナログ、それをスキャンしてデジタルで仕上げ、みたいな感じ。

 

そんな感じで徐々にデジタル原稿に慣れていくにつれ、今ではネームから仕上げまですべてデジタルで作業しています

 

そのほうが楽なんですよね。

 

 

アナログでやってる方って、デジタルに抵抗がある方も多いと思います。僕も実際そうでしたし。

 

ただ、いざデジタルへ移行してみると、別にそんな変わらないんですよね。これは試してみて自分がいちばん驚きました。

 

 

ちょっとお高い買い物ですが、ペンタブも板タブ(intuos)から液タブ(cintiq)へと買い替えたら、とんでもなく作業しやすくなりました。

 

個人的には、液タブは板タブの完全上位互換であると思ってます。そして、アナログ派の人間ほど、液タブには違和感なく入れると思います。

 

最初は気になりますけど、要は慣れです。

 

 

デジタルだとトーンが貼り放題だし、修正もワンタッチです。ネットにアップするにしても、即座にうごけます。

 

なにより、作品制作と発表が、同じ端末で行えるというスピード感こそデジタル原稿のいちばんいいとこだと言えるでしょう

クリスタEXが漫画向きと言われていますが、PROでも十分描けると思います。EXはもっと漫画向けの機能欲しい、って人向けですね。

僕はEXです。

 

漫画の作業効率を上げる工夫② 読者に伝わる工夫と、伝わらないこだわりを意識する

たとえば、枠線。僕は、なんとなく並行に見えればいっか、ぐらいの気持ちで引きます。

 

世の中には、枠線の間隔をミリ単位で測っている作家さんなんかもいるようで、そういう話をきくと頭が下がる思いです。

 

ただ、そのこだわりは果たしてどこまで効果的なんだろうか? と考えてしまいます

 

 

工夫は作品作りに必要不可欠ですが、読者が漫画に求めるものってどんなモノなんだろうね、と日々空想しています。

 

おそらく、絵がカッコよかったりカワイいかったり、読んでて没頭できるストーリーですとか。そういう要素こそが、読者の求める工夫だと思うのです。

 

 

ハードな言い方をしてしまうと、枠線の幅なんてクソどうでもいい、と考える読者の方が圧倒的に多数なのです

 

もちろん、多数派に媚びろ、とか言うつもりはありませんが、自分の持っているこだわりが本当に必要なモンなのか? というのは一度考えなおしてみると良いきっかけになるかもしれません。

 

僕は、ダイナミックで面白いコマ割りにめちゃくちゃこだわっていたのですが、ある日見返してみて「単純にめっちゃ見づらい」と客観的に思ったので、すっぱりとやめました。それ以来、見やすいコマ割りにしつつ、インパクトを適度に加えていく、みたいな考えにシフト。

 

こだわりなんて、作者以外にはなかなか伝わっていないものなのかもしれません。

 

 

漫画の作業効率を上げる工夫③ 時間に追われてみる

漫画界の悪習として、締め切り直前まで原稿をやらない、という謎の美学が存在します。

 

僕はこれによる徹夜だとかが本当に嫌いで、寝てない自慢とかされると本当にうんざりします。要は「時間の管理ができてなくて原稿まで管理できませんでした、クズです(テヘ)」って言ってんだろ、お前。みたいな。

 

しかし、締め切り直前のあの集中力。あれはガチです

 

 

少年漫画でありがちな、窮地に陥った時の覚醒演出。あれに近いものが作者にも起こります。時間制限があるなかでの作業は、かなり効率が良くなるのです。

 

集中力=気力・体力をかなり消耗しますが、作業効率という点でいえばそういう集中はしまくるに越したことがありません。

 

 

小説家さんのお話しですが、西尾維新の作業方法が面白いので引用しておきます。

 

――
へえー、文字数で!
1日でどれくらい書かれるのですか?
西尾
今は、基本1日2万字です。
――
1日2万字‥‥。す、すごい‥‥。
西尾
もう少し詳しくいうと、
5000字を書くのに2時間かかるので、
2時間ごとに1回休憩、という感覚ですね。
2時間で5000字ということは、
15分で約700字書けていれば、達成できます。
ですので、15分経ったところで
600字なら今日はちょっと苦戦するぞ。
800字なら今日は調子がよさそうだ、とわかります。

――

はぁー‥‥。

あのひとの「ほぼ日手帳」 西尾維新編より

西尾維新は、時間あたり何文字書けるか、というのをバロメーターにして作業をしているそうで、そのためにストップウォッチを利用しているのだとか。

 

自分も、漫画やイラストの作業の時はストップウォッチで時間を図りつつ作業をしています。

 

そうすることで、どんだけ時間をかけて作業しているのか、という確認になりますし、自分がいま集中できているかどうか、というのがわかります。

 

このブログで連載しているリバーサイドティーンズは、最近だいたい1ページ30分~45分くらいで作業しています。かなり荒いですが、スピード重視です。

 

ツイッターに毎日上げているアイマスのイラストは、線画~仕上げまでおよそ20分ちょいが目標。それ以上時間をかけてもあんまりイミがないと考えています。

 

あと最近、作業の様子をメイキングとしてキャプチャして、動画にしてみました。

 

さらっと見返してみると、思ったより手が止まってる時間が多いなー、みたいな分析もできます。

 

 

そんな風にして、時間の意識を高めることで、集中力も高まります。そんなふうに工夫していくことで、漫画原稿の作業効率も上がるでしょう。

 

今回はこんなところで。

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