*

お金がないと生きていけないんだろうか?

公開日: : 最終更新日:2016/01/16 人生について , , ,

我々はなぜお金がないと生きていけないと考えるのだろうか。

たしかにお金は大事である。

お金があればモノが買える。

より正確にいえば、お金があることで我々は安心するのである。

その金、いる?

イザというときに、お金が必要になった時にも、使えるお金があるということは大事である。

日常のささいなシーンにおいて、使えるお金があるというのも価値観によっては重要である。

 

ただ、お金がなくても済む場合というのは往々にしてあるのではなかろうか。

 

僕の場合、酒なんて飲まなくても生きていけることは自分の身体で実証済みであるし、外食もほとんどしなくなった。

自分の意志で外食に行くことは現在のところない。

外食よりも家で食ったほうが自分にとって得であることを悟ったからである。

 

人間、どうしてもお金が必要なシーンというのは、実はかなり限定されるのではないかと思う。

本当にお金が必要なのって、医者にかかるときぐらいなもんじゃないのだろうか。

それ以外のお金って本当に必要最低限で良いと思う。

 

水道光熱費、あとはネットに接続することができれば御の字である。

日本で生活するうえで、とりあえずこんぐらいできれば後は大抵なんとかなると思う。

 

安心を買う人間がいて、不安を商売にする人間がいる

お金があることで安心する、と書いた。

人間は弱い心を持っており、常に何かしら悩みや不安を抱えて生きている。

そこから逃れるために何かに依存する。

 

うまいことを考える奴もいたもんで、不安を商売にする人間がいる。

学生の頃感じたのは、就活ビジネスがまさにそれだ。

僕が学生時代所属してたサークルのライヴが、たまたま僕の学年の就活スタート時期とカブった時があって、

たまたま巨大な合同説明会が開催される日に、けっこう重要なライヴがあった。

 

その時僕は、サークルのライヴがあるんで…とネクタイを頭に巻いてライヴに出たのですが、

周りの連中の何人かは、合説に行っていた。

なんて野郎どもだ、と思うと同時に、なんだか可哀そうに感じたのも事実である。

 

彼らの多くは、合説がどういうものなのかも知らない就活初心者にも関わらず、

「あの合説、行かないとヤバいらしいよ」

というファジーな強迫観念にかられて合説に行っていたらしい。

 

要は就活業者の煽りに不安を感じ、足を延ばしたというわけだ。

なんてことだろう。

 

不安は商売になるんだ、と初めて感じた一件であった。

 

世の中にはまだまだ、不安マーケティングが横行している。

たとえば医療保険、たとえば資産運用、たとえば住宅ローン、もう腐るほど他人の人生に干渉してくる。

声を大にして言いたいが、そんなもんはクソ以下だ。

 

僕らは明日、死ぬかもしれない。生きるか死ぬかでいえば、常に1/2の確率で生死の境目を彷徨っているのだ。

 

そんな人生のさなか、やれ数年後がどうとか、老後がどうとか不安になってどうするというのだ。

不安になっても不安は解消されない。

ただ、生きていくしかないのである。そうでなければ死ぬかのどちらかだ。

 

シニカルに聞こえるかもしれませんが、これは真理だ。

生きている意味については誰も明確な解答が出せないけども、生きているということは生きていくしかないことだ。

 

現に、あん時の合説に行った奴のなかでも就活に失敗した奴はたくさんいるだろうし、

逆に僕のような不良就活おじさんのなかでも、運よく正社員となった人間もいる。

 

かといって正社員というものが良いか悪いかは別だ。

これについては別の記事で話したいと思うけども。

 

お金がないと生きていけないのか?

お金はなくても多分生きていける。

でも多分、日本じゃそれはなかなか難しい。

実際人間が生きるということに関しては、いろんなとこで金がかかっているもんだ。

 

でもお金というのは人間が利便性のために生み出したツールでしかないわけで、

もっといえば本質的には紙切れと小汚い金属片でしかない

 

お金が生み出される前の人間は、動物をとっ捕まえて食ったり、木の実を食ったりして生きていた。

お金が出来てからも、今ほどせわしなく息苦しく働いていた時期はそんなになかったはずだ。

 

お金がなくても本当は、人間はそれなりにハッピーなはずだった。

 

お金という存在が社会において過大評価されているので、お金がないと死ぬんじゃないかと不安になるのだ。

 

お金がないと死ぬんじゃなくて、

ほんとうは「お金がないとご飯が食えないから死ぬ」ってことなのだ。

そこをたぶん忘れてしまっている。

忘れてしまうほどにお金の存在が頭のなかでデカくなってしまっている。

 

でも世の中、食えるもんはそこらじゅうに転がってる。

その大半はお金と交換しなくてはいけないのだけれど、お金がなくても食えるメシというのもきっとある。

 

なんかもっと、視野を広く持ったほうが力が抜けるのではないかと思う。

僕らはしょせん人間でしかなくて、クソして寝るだけの生き物なのだ。

関連記事

「年上が年下に使う敬語」があまり好きではないんだ。

社会に出て数年経ちます。そんな生活のなか、年下の後輩にも敬語を使って話すことが多々ありました

記事を読む

それでもネタ切れに悩む困ったちゃんへ…ネタの発想法

僕はとりあえず、ネタ切れはしない自信だけはあるのです。それが面白いかどうかはともかくとして。

記事を読む

「好きなことで生きていく」ために。何のために働くんだ、俺たちは。

お晩です。カルロス袴田だよ。   好きなことで、生きていく。言うは易し

記事を読む

Q.質と量、どっちが大事? A.両方やれ

僕は努力が好きだ。一人で黙々と作業をしている自分が大好きだ。本当にキモい。  

記事を読む

no image

オープンでいると何かが引き寄せられる

最近、いろいろ面白い人々とつながる機会が増えたなぁと感じている。ネットで憧れていた人だったり、漫画を

記事を読む

仕事が寿命の安売りに思える時

By: Sean MacEntee[/caption] サラリーマンのお話です。 &n

記事を読む

自分のことをいちばんわかっているのは自分です。間違いないです。

最近感銘を受けたツイートがこちらです。 大体「あなたのことを思って言うが…」とか言

記事を読む

ソシャゲがパチンコよりタチが悪い3つの理由

ソシャゲとパチンコは同じである。むしろ、ソシャゲの方がパチンコよりもよほど、タチが悪いといえます。

記事を読む

no image

感情が落ち込む原因は3つしかない

感情がうごく原因は、わりとシンプルなもんだと思う。でも、多くの場合その原因に目を向けないことによって

記事を読む

段取りしない、したくない人へ―段取り神格化はダサい

By: Gustavo[/caption] 僕は段取りが嫌いだ。 段取りに出会ってから

記事を読む

no image
読んだ本:六道の悪女たち

超面白いので全員読んでください。

no image
読んだ本:個人的な体験/大江健三郎

実体験をベースに書かれた作品とのこと。或る強烈な葛藤に苛まれ

no image
読んだ本:最後にして最初のアイドル

えらいよかったです。SF。ジャンル名に詳しくはない

「再利用されたコンテンツ」でYouTube収益化停止されたボカロPが復活までにやった対策

2018年末くらいから頻発しているらしい、「再利用されたコンテンツ」と

no image
保護中: 【FANBOX限定未公開曲】『きみと歌った歌を思い出せば世界なんて怖くないさ』

『きみと歌った歌を思い出せば世界なんて怖くないさ』という曲です。

→もっと見る

PAGE TOP ↑