禁酒半年目で考えたこと
気づいたら禁酒して半年経過しましたので、その感想などを書き残しておこうと思う。
酒をやめて
先日ツイッターにも上げた画像ですが、ほんとに酒飲んでた頃の僕はこんなもんでした。なんというか、フラフラしていた。酩酊というアルコールのもつ作用がそうさせたのか、それとも飲酒という習慣がそうさせていたのか。とにもかくにも、心身ともにだらしがなかったように感じています。
酒をやめてからというもの、何度も書きますけど体調はすこぶる良い。最近では入眠についての問題も解消されまして、夜もバキーンと眠れます。やったね。
『今夜、すべてのバーで』
最近読んだ小説で、中島らもの『今夜、すべてのバーで』が一番面白かったです。これはアル中の話で、依存というものを通して人間を描いた作品なんですけど、実によかった。ラストシーンなんかは、なんだかとても清廉な気持ちになりました。
アル中というのは、不治の病です。ふっと訪れる飲酒の欲求に一生付き合っていかねばならない。僕自身、アル中だったかと言われるとそんなことはなかったのですが、飲酒の度が過ぎることは多々ございました。そんな暮らしを続けて、意識をぼやかしたまま生きていくのだったら、やめちまえぃということでアルコールを断った次第です。後悔はない。
『今夜、すべてのバーで』はぜひ読んでいただきたい逸品です。中島らもの文章って、渇いているのですがとてもユーモラスでカッコいいのです。依存という人間の心理と向き合った作品です。
何もなくなったら
禁酒をして半年。思えば色々なことがあった気がするし、なかったような気もする。とりあえず、半年間シラフであった。他人が飲むビールを羨ましく感じた時もあったのですが、よくよく考えると自分はビールやワインやウイスキーよりも楽しめることを持っている。それが非常に喜ばしいことなんだなぁと再認識しました。
今現在、僕の目の前にはやりたいことが山積みなわけですが、もし何十年か経過してそれらがひとつもなくなってしまって、もはや死を待つのみとなったら、その時は一人でアルコールに溺れていくのかもしれない。ほんとうに、何もなくなったらの話ですが。
アルコールを飲んでいた当時、現実を忘れてどこか遠いところへブっ飛べるモノとしてアルコールを求めていたのですが、今は現実の方が楽しいのです。もし僕が再飲酒するとすれば、現実を捨てる時ということになります。全てが終わる時。カタストロフ。アルカホリック・ワールズエンド。オーイェー。
関連記事
-
-
結局みんな、自分の話がしたくてたまらない
自分て性格が悪いなーと実感するのは、他人の話を「聞いてやってる」みたいな意識になっている時で
-
-
本気を出すとか出さないとか、どうでもいいからやるしかない。
去る2015年。個人的にはいろいろと勉強になった年でございました。 ジ
-
-
怒りっぽいヤツは漫画でも音楽でもやればいいんだ
By: Navaneeth KN[/caption] エモーショナルな創作物が大好きだ。かっ
-
-
節約の方法について思うこと
金について思う事。 金は使わないと減らない 当たり前ですが、金を節約
-
-
仕事のやる気が出ない!やめたい!死にたい!って人々
六月も終わりに近づきまして、仕事のやる気が出ないような人々も大勢いらっしゃるかと思います。 そこで
-
-
他人に期待するのは時間の無駄である
By: Tetsumo[/caption] 他人に期待することは、他人に失礼である 他人は他人
-
-
仕事が寿命の安売りに思える時
By: Sean MacEntee[/caption] サラリーマンのお話です。 &n
-
-
タダだからこそ、有益であれ。ブログコンテンツの質を憂う
いや~風邪ひいてましたわ~みたいな出だしの文章は、誰も喜ばないんです。
-
-
「仕事は辛いもの」とかいう昭和の価値観www
いい加減目ぇ覚まそうぜ。 By: Daniel Voyager[/caption] 仕事が辛い
- PREV
- やらない理由をみつける時間でやれ
- NEXT
- 成長するにはマゾになるしかない

