*

カップヌードルのような人間関係

公開日: : 最終更新日:2016/01/16 人生について, 食い物について ,

カップ麺が基本的に好きじゃない。

そもそもそんなに美味しいと思わないのだ。好きな方には申し訳ない。

食べるとしても、安いものは食べたくない。ラーメン店コラボ系の商品なんかを選ぶ。

だが、美味しくない。本物のラーメンの方が美味いからだ。

 

でもカップヌードルは美味い。すげぇ美味い。

あれは何なんだろう。

 

カップヌードルが美味い理由

カップラーメンという通称こそあれど、カップヌードルはラーメンを名乗らない。

ラーメンと名乗っていないわけで、当然ラーメンとはかけ離れる。

極細のちぢれ麺に、なんともいえないあのスープと、見るからに身体に悪そうな具。

もうとんでもなくうまい。

 

カップ麺を食べる時、僕らは「ラーメン」を期待してしまう。

これはきっと、無意識にどこかで期待しているのだろう。

どんなに意識せずとも、おそらく心の奥底でふつふつと期待の感情が湧いているのだ。

その気持ちが裏切られることによって、カップ麺が美味しくなくなる。

 

だが、カップヌードルはその期待を吹き飛ばす。

心が「なんだこれwwwwww???wwwwww」とざわめく。

ラーメンではないものの、ラーメンに限りなく似た何か。

それこそがカップヌードルという食物の魅力なんだと僕は思う。

 

数日前、食い物が欲しくなったもののコンビニぐらいしか開いていなかったので、コンビニでカップヌードルを買った。

家に帰って食ったら、これがまた美味しいのだ。

以前とは何も変わらない、まるで数年らいの友人と再会したような気分だった。

詳しい人からすれば、具材が変わったりだとか、細かい変化はあるのだろうけども、そんなことはどうでもよかった。

カップヌードルが美味しいと感じれる味覚に育って良かったと思う。

 

カップヌードルと人間関係

カップヌードルといえば、漫画『孤高の人』でもカップヌードルを食べるシーンがある。

とても幸せと呼べるシーンではないものの、冬の崖上にて、保温ボトルのお湯でカップヌードルを作る場面だ。

あれもまたよい。

お湯を入れて待つだけ、という簡単な調理法と、「冷めて伸びた麺」が物語の隠喩にもなっている場面なのだが、それとは一切関係なく、ただ外で食うカップヌードルは美味そうだ。

僕はまだやったことがない。学生のころやったのかもしれないが、酒飲んでて記憶がない。

 

カップヌードルと同じカテゴリに、牛丼とマックのハンバーガーがある。

いずれも「いつでも食えるけどあんまり食わない、でもたまに無性に食いたくなるもの」だ。

そういう都合の良さが、心地いいのだと思う。

 

おもえば僕という人間は、育んだ人間関係もそういうものだらけだ。

幼い頃からの友人というものはなく、現在交流があるのもここ数年で出会った人間だけである。

基本的に自分から積極的に用事に誘うこともなく、相手に誘われてもなんとなく気が乗らなければ断る。

そのような選別とも呼べる交流を経て、なんとか僕の周りに残った人間だけと交流している気がする。

 

それはまさに、カップヌードルのように都合のよい存在でありながら、同時に依存の対象でもあるのだろうか。

 

だろうか、っつって聞かれても困るでしょうけど。

関連記事

24時間生きてて「ネタがない」ってことはない

ブログにしても、漫画にしても「ネタがない」なんてよく言われる。書きたいけど、何について書いたらいいか

記事を読む

no image

最短距離と回り道

効率のよい人と、そうでない人がいる。自分はなんやかんや、効率が悪い人間なのだと思う。 &nbs

記事を読む

将来への漠然とした不安で鬱になる? 不安の正体をぶちのめせ

将来って不安ですよね。ほんとムカツク(僕の心はいつだって90年代のコギャルです)。 &

記事を読む

心に余裕を持つには

心に余裕を持つには、自分がいまどういう心理状態にあるのかを見極めることが必要です。  

記事を読む

やる気が出ない。やる気の出し方を考える

やる気の出ない時ってどーしたらいいんだろうか。 いつもいつもこの問題については考えさせられる。

記事を読む

no image

「機嫌が悪い」はクソ

最近は忙しかった。忙しいという理由で物事に手をつけないヤカラのことが、僕はあまり好きではないのだが、

記事を読む

中川淳一郎氏の語る「他人」論が素晴らしい

他人に期待する人生って虚しいぜ。そりゃ、そいつがお前の期待通りに動かないこともあるだろう。当たり

記事を読む

あいさつをしない人間は何を考えているのか

By: Moyan Brenn[/caption] 僕は比較的あいさつをする。とりあえず、あ

記事を読む

no image

希望の手触りを感じろ

坂爪圭吾氏の、『希望が与える力について』の話を読んでからというものの、「希望」というもののパワーにつ

記事を読む

承認欲求と『嫌われる勇気』。他人の評価が気になるひとへ

世は「大承認欲求時代」ッ!! カルロス袴田(@hakamad)です。世はまさにそんな時代。

記事を読む

no image
DMMブックス Androidスマホ版アプリでログインできなかったのを解決した備忘録

ヘルプに記載がなかったので備忘録として書いておきます。 端末の

no image
読んだ本:六道の悪女たち

超面白いので全員読んでください。

no image
読んだ本:個人的な体験/大江健三郎

実体験をベースに書かれた作品とのこと。或る強烈な葛藤に苛まれ

no image
読んだ本:最後にして最初のアイドル

えらいよかったです。SF。ジャンル名に詳しくはない

「再利用されたコンテンツ」でYouTube収益化停止されたボカロPが復活までにやった対策

2018年末くらいから頻発しているらしい、「再利用されたコンテンツ」と

→もっと見る

PAGE TOP ↑