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完璧主義よりもスピード感で生きていきたい

公開日: : 最終更新日:2016/01/16 カルロス袴田の漫画, 漫画について

最近、1ページ完結の漫画を1日に1枚仕上げている。

 

「とりあえず仕上げる」という精神

1日1ページとなると、割と出来る。そもそも漫画を描くうえでモチベーションやらなにやら、バリアを感じている人は多いと思う。過去の自分が完全にそうだったので、たぶん多くの凡人はそうなのだろう。

 

漫画を描くうえで、「素晴らしい名作に仕上げなければ」みたいな観念を持って焦る人間は、なかなか描きだせない。色々な創作活動において、過度な追い込みは不要だと思う。最近の僕は、「ウンコみたいな作品でいいから発表する」というテーマを掲げて生きている。悩んでいる暇があれば、描けばいいのだ。ある意味、これほど楽なことはない。駄作でいいのである。

 

漫画が上手い人間は、何にせよ量を描いている。たぶん。週刊連載の作家しかり、月産70ページ以上は描く。凡人の僕らがそれに匹敵する実力を身に着けていくには、じゃあそのぐらいの質と量をひたすらにこなしていくしかないと思う。描かずに上手くなる方法はたぶん、ない。

 

で、ひたすら描くといっても、やはり漫画という形式におさめたほうが漫画の練習になることは確定的に明らかなので、漫画として描く。それが1日1ページ漫画なのである。

 

 

いきなり投稿用にバリバリと49ページぐらいの読み切りが描ける人間は、強い。異様に強いメンタルを持っているといえるだろう。ページ数が多くなればなるほど、着手すること自体がハードルとなる。だから、まずは1日1ページ描けばいいと思う。慣れてきたら増やせばいいのである。

 

とはいえ1日1ページの漫画というのも、毎日違うネームを切らなくてはならないので、作画よりもネームが大変だったりする。何も考えないようにして描いてはいますが、考えすぎると完璧主義になってしまって、いつまでたってもネームが終わらない。

 

完璧主義はいらない。完璧にやれないのが当然なのである。完璧じゃないながらも、自分のここが伸ばせるなというポイントめいた部分を、ひたすらに尖らせていった方が面白い。その成長のスピード感は、描いたもん勝ちなのである。

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