【読書メモ】西寺郷太『プリンス論』―こんなん聴くしかないやろ!
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最終更新日:2016/01/16
本について NONA REEVES, Prince, プリンス論, 西寺郷太
(画像はこちらより)
新潮新書『プリンス論』を読み終えました。内容でも触れられている通り、日本人が書いた初のプリンス本なのだとか。
西寺郷太は凄い
結局そっちかよ、と思われそうですが、とりあえず我らが西寺兄貴は凄い。NONA REEVESのフロントマンを務める現役ミュージシャンであり、音楽プロデューサーやコメンテーター、今作『プリンス論』のほかにも著書多数。プリンスを「ワーカホリック」と評する西寺兄貴ですが、あなたも十分なワーカホリック系だと思います。
西寺郷太率いる、日本ポップミュージックの最高峰「NONA REEVES」。歌う野獣先輩とか言ってはいけない。
あなたもプリンスが欲しくてたまらなくなる
『プリンス論』の内容は、一言でいえば「めっちゃ詳しくて面白いライナーノーツ」である。もう、それに尽きるのである。昨日から僕は、プリンスとアースウィンドアンドファイアとノーナしか聴けない。なんかものすごく、それこそ西寺郷太ばりにブラックミュージックに傾倒してきたかのような錯覚を覚えてしまうほどである。恐ろしい、プリンス論!
この感覚は、例えるなら『刃牙』を読んだあの感じ。ハードなバイオレンス映画を見終わったあとみたいなあの感じです。「俺タフガイな」みたいな、そんぐらいバリバリに影響を受けてしまい、あなたもプリンスが好きになる。そんな読書体験です。
プリンスのあゆみを詳細に振り返りつつ、彼を取り巻く事件や彼の作品について紐解いていく。ウィーアーザワールドのくだりで、ライオネルリッチーに対面して「君が今まで会ったインタビュアーのなかで一番詳しい」とニッコリされた西寺兄貴のプリンス論ですから、面白くないはずもございません。
とにかく、プリンスのアルバム全部を買い集めたくなる衝動に駆られる一冊です。僕は『Parade』『Gold Experience』あたりのプリンスしか知らなかったのですが(お恥ずかしいことにパープルレインすら聴いていなかったよ!)、もうたまりません。辛抱たまらん。プリンス、プリンスくれ。
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