社会人なんて所詮『ごっこ遊び』なんだから、仕事で死ぬのはよせ。
仕事がイヤで死にたい、なんて人はけっこういることでしょう。じっさいに、若者の自殺率は上がっています。
どんぐらい上がっているのかといえば、99年から2012年にかけて、25歳だったら16%から23.7%に上昇。ほかにも、20代はここ十数年でのきなみ上がっております。データはこちらを参考にいたしました。
とまぁ、社会派ぶるのはここまでにしまして、別に仕事がイヤで死ぬ必要はないと思うんですよね。20代とか30代の自殺理由って、仕事がらみが多くなっていると思うのです。死んだ人にアンケートをとるわけにはいきませんので何ともいえませんが、仕事を理由にした自殺は決して少なくないはず。ヘタすると、就職活動に失敗したから死ぬ、みたいな人もいるわけじゃないですか。それは、ほんと死ななくていい。
思うに、問題に接近しすぎているのです。どんなに小さな問題でも、目の前にもってきて眺めれば巨大なものにうつります。それと一緒で、目の前にある問題から距離をとってみれば、ささいなことに見えることもあります。
人生なんてしょせん大したもんじゃない
人生に大した意味なんてありません。ただ生きてるだけです。そこをはき違えない方がいいと思います。
「好きなことで生きていく」ために。何のために働くんだ、俺たちは。
いっけんすると突き放すような考え方に思えますが、これってけっこう大事な考え方なのです。だって、自殺する人の多くは何らかの問題を抱えて、その重大さに耐えきれずに死を選ぶわけでしょう。そんな時に、「まぁいいか」と問題を放り投げてしまえれば、少なくとも死ななくて済むわけです。社会的な地位は失墜するかもしれませんが、死にはしない。
会社員なんてロールプレイングでしかない
「社会的には失墜したくないよぉ」と考えるかもしれません。でも、仕事を放り投げたからといって、社会復帰できないとはあんまり思わないんですよね。僕の周りでも数多くの非正規雇用で働くひとがたくさんいます。それも老若男女。
数年前にはじめて社会に出た僕が、その光景を目の当たりにして思ったことはただひとつ。
「あれ、不景気とか言うけどフツーに仕事あるじゃんこの国」
そう思いました。だって40歳の派遣社員(新入り)とかが普通にいるんですよ。仕事、あるやん!
最近だとクラウドソーシングで、在宅で出来る仕事なんかもめっちゃ増えてます。主婦向けとか、軽い記事作成の仕事とか。ネットがあれば仕事にありつける。
正社員という立場になることを当然であると信じていた僕の価値観は、ここ数年で瓦解しました。いま思うと、なんて浅はかな考え方で生きていたのだろうなーと。別に、正社員じゃなくても死なない。というかむしろ、正社員として飼い殺しにされて会社がなくなった日には、そっちの方が逆に心理的ダメージでかいんじゃないかと思うようにもなりました。
あとひとつ、会社員はロールプレイングだと思う。ロールプレイングというのは、ごっこ遊びという意味です。ごっこ遊びにお金が絡んだだけの話なんです、会社員って。みんなお金に頭が上がらないから、仕方なく役割つくって渋い顔してるだけなんです。会社で働くことの本質って、そんなもんです。
中川淳一郎氏が著作『夢、死ね!』で言っていましたが、けっきょく会社員って「オッサンに怒られたくないから働いてる」もんなのです。ぼくらは上司のオッサンに怒られたなくなくて働いてるし、上司は上司で顧客のオッサンに怒られたくなくて働いているんです。顧客のオッサンも、どっかのオッサンに怒られたストレスで弱いものをイジメるんです。弱いものたちが夕暮れ、さらに弱い者を叩く。その音が響き渡るからこそ、ブルースは加速していくんですね。
だから、バックレたくなったらバックレたらいいと思います。別に死なない。ただ、余裕のある会社はバックレに対して訴訟を起こしたり、チンピラまがいの社員が報復に来るかもしれないので、できるなら円満に辞めたほうがいい。
ただ、仕事ってその程度のもんだと僕は思ってるから、だからこそ「仕事が辛いので自殺する」とか、「ブラック企業だと思ってるけど、やめられない」とか、過労死とかそういうのは、本当にバカらしいと思う。だったら、辞めちまったほうがいい。
辞めたあとの生活
僕はそんなこと言いつつ会社員やってるから説得力ないんだけど、でももし明日会社が倒産したらどうするかというのはある程度考えながら生きてます。倒産じゃなくても、何か社会的に大きなダメージを会社が背負ってしまうリスクはありますし。その時に、一個人として社会に放り出されて、何も出来なかったらけっきょくまた同じ道の繰り返しになってしまう。だから、自分で自分を食わすために、自分という人間に知恵とパワーをつけていかねばならないのですよ。
さっきも言ったけど、仕事のせいで自殺したり過労死したりするぐらいだったら、逃げたほうがいい。でも、逃げたあとにどうするかというのも当然考えなければいけないです。メシが食えないので。
たとえば、仕事をやめた後に正社員になる。これは、会社を選ばなければなれると思います。うちの会社にも、30代で中途入社している人とかぜんぜんいます。別に、特別なスキルがあるとか、そういうのじゃない(と思う)。少なくとも、何か重大なスキルを生かしているようには見えない。
それって何かっていえば、「ある程度まともな人格に見えること」だと思うんですね。いわゆるコミュ力というものか。とにかく、「こいつとなら仕事ができるな」と認められる、もしくはもっとハードルをさげて、「こいつは日本語が通じるからOK」みたいなトコまででも入れる会社はあると思う。だから、別に仕事やめても「正社員」という肩書を再ゲットできる可能性は、ぜんぜん低くないと僕は思うようになりました。
ただ、給料は安いっすけどね。別に生きていけるからいいです。少なくとも、いわゆる大企業みたいな会社より給料が安くなるのは覚悟したほうがいい。というか、誰でもすんなり入れるわりに給料がマトモな会社って、ブラック率高いに決まってませんか。世の中、お金に関しては美味しい話なんてそうそうありはしないようです。
とにかく、給料と仕事内容に目をつぶれば、仕事なんて転がっています。前述したように、人生に大した意味なんてないのですから、死ぬよりだったら仕事なんて変えてしまうべきだと僕は思います。
あと、色んな理由でどーしても他人とまともにコミュニケーションとれないって人は、国がやってるセーフティネットがあるので、そこを惜しみなく利用すべきだと思う。そのシステムは、あんたたちのためにある。年金やら何やらだって、そのために元気な奴から集めてるカネなんだから、しっかり使えばいい。
僕も、仕事をやめたいと思った時期は何度もありましたが、結局今の仕事を続けています。なぜかっていえば、スルースキルみたいなものが身について、「さっさと帰って漫画とブログ書くべよ」と思うようになったからです。会社でのお仕事は収入源であり、一種の取材も兼ねていると考えながらやっています。楽しいこともあります。
仕事の悪口ばっか言ってる人間になるよりだったら、そんぐらいドライになってやることサクっとこなした方が、色々と進みはいいです。ぜひ、考え方を変えてみていただきたい。社会と人生を拡大解釈すると、疲れます。
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